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手すき和紙はこうしてつくられます。(図は伝統的な方法です。産地によっても違います。)
@刈り取り
原料をかりとります。
A蒸す
一定の長さに切って蒸し釜で蒸します。
B皮剥ぎ
原料となる皮を剥ぎます。
剥いだ皮を黒皮といいます。
C黒皮(表皮)をけずる
水にひたしてやわらかくした黒皮の黒い部分を削り落として、白皮にします。
※あえて甘皮(青皮)を残す製法もあります。
D煮る(煮熟)
灰汁やソーダ灰などのアルカリを入れて皮をやわらかくするために煮ます。
Eごみをとる(塵取り)
不純物(塵)を手で根気よく取り除きます。
※原料(主に三椏や雁皮)が多い場合には、フラットスクリーンという機械を利用する場合もあります。
Fたたく(叩解)
網のようになっている皮を打ち棒でたたいて、繊維をより細くほぐします。これで和紙の原料となりました。
※手作業でやる職人もいますが、近年は打解機やビーターという機械で行うことが多くなりました。
G紙漉き
漉き舟に原料、水、ネリ(繊維が沈まず、分散させるようにする粘りのある液体)を入れ、簀桁ですくって縦横にゆらし、一枚一枚漉きます。
Hしぼる(圧搾)
漉いた紙を圧搾機などでゆっくりと水をしぼり出します。(図は天秤式圧搾)
I乾燥
脱水がおわった湿紙を一枚ずつはぎとって、木の板にはって天日で乾燥させます。熱くした鉄板にはって乾燥させる方法もあります。
J製品
できあがった紙はきめられた寸法にあわせて切り、使いみちにあった製品となります。