古くは東大寺再建に功労した後乗坊重源上人が伝授したといい伝えられていますが、江戸時代の請紙制(うけがみせい)になってから生産量がピークに達したといわれています。請紙制によって農民は苦しめられたらしく、紙漉き屋は悲しくつらく、貧乏の連続だったようです。
現在は2軒のみとなっています。県でも和紙振興協議会を設け、後継者育成に力を入れていますが、観光を目的にして漉くという方向に向かわざるを得ないような現状です。全国の人に徳地の和紙を知ってもらい一人でも多くの愛好者を増やすために、修学旅行のコースで和紙漉き体験をやっています。
コウゾ・ミツマタ・ガンピの3種類の原料を使って、用途によって調合しています。まざりけがないので丈夫な紙です。楮紙のように強い紙もつくっています。 |
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