05.07.21up

・・・・・アワガミファクトリーが発行するニュースレター 2005 Summer Vol.16 が届きました。
一部をご紹介します。・・・・・

照明塾 講師
 坂部 眞理さんの巻
プロフィール
大阪在住。
橋田裕司氏主宰の手づくりあかり教室「照明塾」講師。

今回は、手作りのあかり教室「照明塾」にて講師をされておられる坂部眞理さんにお話を伺いました。

Q1 坂部さんが講師をされている照明塾のことを教えてください。
ライトテラピーを提唱する橋田裕司主宰の手作り照明教室です。作業をする時、蛍光灯の光は必要ですが、家でくつろぐときや癒されたいときには暖かなあかりの方がくつろげます。特に自分で作ったあかりは、より疲れた体と心を癒してくれます。そんなふうにあかりを楽しむ方法を照明塾では拡げよう考えています。講師の私たちはその道案内人とでもいうのでしょうか。
Q2 あかりを作るようになったきっかけは?
出会いはとても単純でした。老後、田舎で今はやりのスローライフを楽しみたいなぁ、って思っていまして、そのための何か技術を身につけたいと思っていたところに、この教室の案内が目に入ったんです。ですからもう迷わずこれ、って感じでした。
Q3 和紙をどのように使うのか簡単に教えてください。型などに貼っていくのでしょうか。
よく作るのは針金で枠組みを作ってそこに和紙を貼っていく方法です。和紙の組合せによって同じ枠に貼っても違った表情を見せてくれるので、作品に広がりがあります。和紙を通した光はとても穏やかなんです。
Q4 あかり作りの楽しさ、大変なところなど。
楽しさは、不器用な私でも出来るというところですね。あと、完成して初めて点灯するときのわくわく感です。点灯してみるとそれまで想像していた感じとは全然違うときがあります。その意外性も含めて楽しいです。なによりも自分の中に溜まっている感情を放出したっていう解放感が最高です。大変なところってあんまりないですね。頭の中に作りたいあかりが浮かんで来ないときは無理しないようにしてます。強いていえばソケットの取り付け方法や土台部分をどうするかは一番悩むところでしょうか。
Q5 今後作ってみたいものは?また、今、挑戦しているものは?
愛犬のあかりをよく作るようになりました。そのあかりには必ずちいさな動物がついているんです。どんどん増えたらあかりの絵本ができそうです。こんな感じで他のわんちゃんのあかりも作っていきたいなぁ、と思っています。あとは季節を感じるあかりもよく作ります。それにはあかりの形状ではなく和紙の風合いや色合いがとても重要になってくるので和紙遊びも楽しみの一つです。

第三回 あの聖徳太子によって紙漉きがひろめられた・・・!?

紙の記録は、聖徳太子の「和を持って尊し・・・」という17条の憲法で、このころ太子は布教のために法隆寺を建立(607年)したり、多くの写経をしています。その後、大化の改新(646年)で戸籍を作成。これにより教典の写本用紙や戸籍の記録用紙として莫大な紙の需要が発生した。官製で始められた紙作りが、地方での需要が発生すると、各地でも漉かれるようになった。なので、本県での紙の製造は忌部が興したのではなく、「仏教の普及」「大化の改新」により、中央も含む各地に紙の需要が起こった事が要因ではないかと考えています。これは全国的に見てもそうではないかと思います。正倉院の御物(774年の正倉院文書)の中に、紙の原料の産地として阿波の名も見えます。只、町史を調べたのですが、和紙の製造記録はずっと後世になってからです。「1554年尾崎治朗、中村半紙を始めて漉く。」というのが一番古く、阿波の紙漉はここまでしか遡る事が出来ない。それでは、「阿波和紙の始まりは、1300年程前、「忌部族」がもたらした。」というのは、間違いなのか?・・・最終回へつづく。
藤森洋一
アワガミワールドトピックス
ブリュッセル一大きな画材店、シュレイペー本店が改装。本店の規模、迫力はさすがで、太陽の光りがいっぱい入る明るい店内、駐車スペースも十分とり、立地条件も抜群。一階には紙スペース(もちろんアワガミコーナーもあり。)文房具、絵の具、額縁、さらにギャラリースペースまであり、アーティストや学生さんには買い物だけではなく、お店でアートが楽しめます。二階はホビー商品、三階には水彩画、額縁の修理等のワークショップができる部屋もあります。ヨーロッパは日本同様、伝統を大切にする国で、額縁も先祖代々使うのが普通です。芸術に敏感な国民性から、お家にアートを飾る人はたくさんおり、額縁の需要は日本の何倍もあるようです。
(担当:藤森 彩)
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