去る10月16日(日)、17日(月)の2日間にわたり、京都の京都からすまホテルにて「全和連活路開拓全国研修会」が開催されました。今年は、産地の人ばかりでなく、販売店などの流通に携わる人の参加もあり、分科会形式で活発な意見交換がなされました。
・・・・・各分科会の内容・・・・・
【第一分科会】
テーマ「全産地で統一して展示会を行うことについての賛否」
・展示会は、販売を中心にせず和紙のPR、使い方の教室など、和紙全体の宣伝、啓蒙を中心に置くべき。
・販売については、その地元の流通の人たちとの相互理解が必要。
・実行委員会方式で実行。
【第二分科会】
テーマ「和紙業界の現状をどうするか」
・現状としては、行政から大部分の産地が協力を得ている。
・賛助会員については、和紙業界の力をつけるために協力をしてもらうことは必要だが、その範囲については検討する必要がある。
・商品開発でデザイナーを頼んだ場合、補助金はデザイナーにいってしまい、製造元には何も残らない。
【第三分科会】
テーマ「和紙のイメージを高めるには」
・外国産と区別するための国産シールを作ることについて賛成は多数。しかし、シールに表示する内容については今後検討が必要。
・表示の管理責任についてはどう対応するか。
・内容を表示する必要はない、という意見も。まじめに良いものを漉いていれば使う人がわかってくれるはず。
まとめとして
1.和紙のPRのための展示会
2.周辺の人達の力を借りて賛助会をつくるための検討
3.外国産と区別する意味でのシール作り
上記、3点について、深い合意には至っていない状況ですが、今後具体的な検討を委員会をつくっておこなうことが望ましいとの意見で一致をみました。
今回の研修会については、
・今までの大会は表彰や儀式が中心だったが、今年の研修会は、身近にいろいろな意見が聞けて勉強になった。
・このような会なら周りの人も誘って参加したい。今までは作り手だけたったが、今回は売る人も来てもらってよかった。
などの意見がよせられました。
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