昭和62年より、幌加内町役場が山野資源活用の一つの素材として、自生しているチシマザサに着目し、笹紙の試作・研究を始めました。この付近にはノリウツギが野生していて、原料的にも安くできるという利点もありました。
平成元年に農産加工センターを新設し、本格的に笹紙の生産がはじまりました。チシマザサの茎を原料とし、溜め漉きによる紙づくりです。笹は楮などの原料と比べて、処理に非常に手間がかかるので、大量に生産するのが困難です。また、笹を採る山が遠いうえに、その年に生えた新しい笹のみを、古い笹の中から選別して採ってくるので人手がかかります。
はじめは学校の卒業証書・賞状用紙や、はがき、名刺などを作っていましたが、難しいとされていた薄めの便箋なども作るようになりました。 |
熊 笹 |
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