川の風景 |
源流をたどれば、欽明天皇16年(555)に吉備五郡(岡山県北津山地方)に白猪屯倉(しらいのみやけ)が置かれ、住民の戸籍がつくられました。戸籍や田籍をつくるのに紙がつくられ始めたといわれます。美作紙(みまさかのかみ)は正倉院文書では、神亀
5年(728)の頃、紙名のついた11ヵ国の中に入っています。 |
しじり |
美作紙の名は中世、近世を通してよく知られるようになりましたが、現在は上横野以外は姿を消しました。上横野は、津山の中心に近いのですが、美作一宮中山神社付近から谷へ入り、奥の滝からの清流に育てられた紙の里です。箔合紙(はくあいし)の産地としてよく知られています。 |
釜と三椏 |
現在では生産者がわずか3軒になりましたが、後継者に恵まれ、これからも守り続けられます。
一番の特徴は、豊富にある県内産のミツマタを原料として独特の石灰煮熟をし箔合紙を漉いていることです。現在では岡山県の伝統的工芸品として指定されています。 |
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