岡山県北部に位置する久世町では、1400年ほど前、住民戸籍などを作成するために紙がつくられたといわれています。昔からミツマタ栽培が盛んで、大蔵省印刷局へ納める量は、全国第一位を誇っています。
昭和52年より樫西和紙生産組合という独自の方法で和紙づくりに取り組み、地域の活性化を図りながら樫西和紙の歴史を築いています。
後継者の問題もありますが、和紙に対する関心が広まっている現状に対して、対応が問題です。
樫西和紙では紙漉きの体験希望者を受け入れ、また県外、町内のイベントなどに参加し、多くの人に手漉きの体験を味わってもらえるよう取り組んでいます。
良質の地元産のミツマタを100%使用し、県北の清水で漉いた三椏紙は、加工品にしても素材としてもそれなりの味があります。便箋、綴帖等の加工品も評価を受けています。 |
|