山路紙(さんじがみ)
【所在地】
和歌山県田辺市龍神村(山路紙 紙漉き工房 奥野)
【主製品】
手すき楮紙
龍神村では古くから紙漉きが行われていました。その紙は「山路紙」と呼ばれ、この地の主要な産物のひとつであり、山村の暮らしと共に、さまざまな用途に使われていました。戦後間もなくいったん途絶えましたが、旧龍神国際芸術村アートセンターにおいて、1984年より紙を漉き始め、山路紙は復活しました。以来、草木染、自然染色や新たな技法を加え、製作を続けて今日に至っています。日高川上流地域は楮の産地であり、「山路紙」は地元産の紀州楮を薪で煮熱し、水と太陽で白く晒し、すべての工程を手作業により製作しています。