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郷土に残る古文書によれば、江戸時代初期にはすでに「上り紙(のぼりかみ)」として江戸にまで送り出されるほど技術的にもすぐれたものでした。紙漉きに関する伊達文書などから推測すれば、その起源は遠く室町時代末頃までさかのぼることができます。 紙漉きという微妙な手技が、この 400年という長い間、農民の節くれ立った手で継承されてきたことは、驚嘆のほかありません。 |
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しかも、明治時代に入って藩政の崩壊や機械すきによる西洋紙の普及等の技術革新の嵐に吹かれながらも、かたくなに古来の技法を守り続けてきたことは、まさに貴重な存在といえます。 現在3人の漉き手が深山紙を守っています。深山和紙はコウゾを原料として、古式豊かな手法によって漉き出される純粋な手漉き和紙です。この紙は無類の強靭さを誇り、風雨に晒せば晒すほど白さを増します。 |